ストレスを溜めない

母乳の出方には母親の精神状態もかなりの影響を及ぼします。母乳が作られ分泌されるには、ホルモンが大きく関わっています。妊娠中は母乳を作る準備期間として、乳腺が発達しますが出産をすると母乳の分泌を抑制していたプロゲステロンというホルモンが一気に減少するのです。これにより脳下垂体から分泌されるプロラクチンというホルモンやオキシトシンというホルモンの作用が強まり母乳が分泌されるようになります。

ホルモンというのは、精神状態によってそのバランスが左右される事は多くの人が知っているでしょう。母乳の分泌に関わるホルモンも同様でストレスなどが溜まるとバランスが崩れて母乳が出にくくなってしまうことがあるのです。産後の母親は慣れない育児や睡眠不足、大きく変化するライフスタイルによって心身ともに想像以上のストレスに襲われます。母乳の出が悪い時は、自覚がなくてもストレスの下に晒されているケースも考えましょう。

そこでなるべくストレスを溜めないような生活を送るようにしなければいけません。それには周囲の人に助けを求めるという事も大切です。自分一人で育児をする事は難しいものです。家族に頼ったり、地域のサービスを利用するなど、どんどん他人の手を借りましょう。また完璧な育児を目指すことも、ストレスを作る原因となります。母乳の不足分はミルクで補えば良い、その位の気持ちで子育てをする方が結果的にストレスが軽くなり母乳の出にも良い影響を与えるでしょう。

水分摂取に気を付ける

母乳は、血液から作られるといいましたが血液の約9割は水分です。そしてそんな血液から作られる母乳も同じように約9割が水分がで出来ています。こうした事からも分かるように、母乳育児にとって水分不足は大敵なのです。また水分が不足すると、血液がドロドロになり母乳も詰まりやすくなってしまいます。それが原因で母乳が出にくくなってしまうことが考えられますね。

そのため授乳中は、積極的に水分摂取することが大切です。
母乳で育児をすると、通常よりも1リットル程多く水分を摂取する必要があります。通常、成人が必要となる1日の水分量は2.5リットルと言われますから、授乳中は約3.5リットル~4リットルは水分を摂取したいものです。しかし、これだけの量を全て飲料で補う必要はありません。食事に含まれる水分も加わるため、飲料としては約2リットルを目安にしてください。食事にお味噌汁やスープなどの汁物を毎食つけるのも水分摂取にはお勧めです。

水分なら何でも良いという訳ではありません。アルコールは当然NGとして糖分がたっぷりと入ったジュースや清涼飲料水、炭酸などはお勧めとは言えません。
授乳中にはお水や麦茶、また息抜きとして1日1杯程度ならコーヒーや紅茶も飲んで構いません。
そのほか、リラックス効果のあるハーブティーはお勧めです。体が温まることで血行が促進され、疲れや冷えが改善されます。

参照<母乳不足・ハーブティーはマリエン薬局の「授乳・乳腺炎対策ブレンド」

食事内容に気を付ける

母親の口にした食事が直接母乳になるわけではありませんが、母親の食生活は母乳の出に影響を与えると言われています。母乳育児をしている最中は、まずはしっかりと栄養を摂取することが大切になります。産後ダイエットといって極端にカロリーを制限してしまうことは望ましくありません。現に母乳で赤ちゃんを育てると、その分多くカロリーを消費するのです。その量は、食事1食分のカロリーに相当するため産後ダイエットで食事の量を減らすと通常よりも栄養不足に陥って母乳の出が悪くなるケースが出てくるのです。

また、母乳の原料は血液となっているので母親が貧血だったり冷えにより血行不良に陥っていると、上手く母乳を作る事が出来なくなってしまいます。そのため食事も血液を作るものや冷えを防ぎ血行不良を改善する様なメニューを取り入れましょう。

血を作る食材は、レバーや牛肉、かつおやまぐろ、ほうれん草や小松菜など鉄分の多いものです。自分では貧血になっていないと思っても授乳中は隠れ貧血になっている可能性もあるので注意しましょう。また冷え・血行不良を改善するには、身体を温める食材の根菜類やアルカリ性の強いものがお勧めです。また、授乳中はタンパク質も意識して取り入れたい栄養素のひとつになります。お豆腐や卵、そしてパンよりも白米を主食としましょう。

母乳が出にくい原因

赤ちゃんにとって大切な栄養素がバランスよくたっぷりと含まれている母乳は、赤ちゃんが健やかに成長するためのエネルギー源です。母乳で育てることは、赤ちゃんの免疫力を高めるほかにもお母さんと赤ちゃんのスキンシップをはかり信頼関係を育てるという役割も果たしてくれます。

母乳が全く出ないというケースは殆どありませんが、出が悪いと悩む母親は多いものです。出産後から母乳の出が良くないと悩む事もあれば、途中でいきなり出にくくなってしまう事もあります。母乳の出方には個人差があるのも事実ですが、それ以外にもいくつか出が悪くなってしまう原因があると言われています。その大きな原因となっているのがストレスなどの精神状態によるもの、貧血や冷え血行不良などの身体の症状、栄養バランスの悪さがあります。

これらのどれかが原因となっていることもあれば、この中のいくつかが組み合わさって母乳が出にくくなっていることもあります。これらのどれが母乳不足の原因となっているのか見極めることは非常に難しくなりますが、どれも女性にとって気をつけておいて損のない事柄ばかりです。ですから、もしも出が悪いと感じたなら、上記にあげた原因を改善する様に生活を意識して改善していくと良いでしょう。

直ぐには効果が出ないこともありますが、継続することで徐々に母乳の出が良くなっていくはずです。母乳が出ないと諦めてしまう前に、以下に紹介する方法を試してみてください。